黄龍の村
Yellow Dragon's Village
あらすじ
キャンプへ向かう8人の若者は、携帯もつながらない山中で車がパンクし、助けを求めて奇妙な龍切村へたどり着く。そこでは外から来た者を巻き込む恐ろしい決まりが待っていた。閉ざされた村を舞台にした国産スラッシャー。
こんな人におすすめ
筋立ての巧さより、俳優同士の自然で生々しい会話や掛け合いを味わいたい人へ。67分と短めですが、強い暴力や流血を受け付けない人には向きません。
再生太郎の感想
『黄龍の村』は、前情報をほとんど持たず、何かでおすすめされていたことをきっかけに見始めました。どのような話かも、どのような俳優が出るのかも分からない状態でした。
まず引き込まれたのは、冒頭から続く登場人物同士の会話です。台詞を演じているという感覚が薄く、本当にその場にいる若者たちが話しているように感じました。一人だけではなく、登場人物それぞれの話し方と掛け合いが自然で、俳優陣の良い演技が強く光っています。
監督の指導がどこまで影響したのかは、撮影現場を見ていないので断定できません。ただ、阪元裕吾監督は公式サイトで、一部のPOV場面では役者へスマートフォンを渡し、その場で即興の会話を引き出しながら、アドリブで撮影を進めたと説明しています(映画『黄龍の村』公式サイト)。この撮影方法は、画面から受けた演技っぽさの薄さや会話の自然さとよく一致します。
ストーリーそのものをめちゃくちゃ素晴らしいと絶賛するわけではありませんが、映画の魅力は物語の筋だけではありません。劇団の舞台を見ているような俳優同士の掛け合い、人物がその場で生きているように感じられる会話に、日本映画で自分が好きだと思う良さがありました。
物語だけで引っ張る映画ではなく、役者によって支えられている映画です。前情報なしで見ても、俳優たちの会話と演技を楽しめました。4点です。
こんな気分・状況に
先に知っておくこと
- 強い暴力、流血、殺傷、閉鎖集落の恐怖表現。監督・脚本・編集は阪元裕吾。上映時間は東映ビデオ商品情報で67分。
- 2021年公開の阪元裕吾監督・脚本・編集作品。元記事のIMDb URLは本作との一致を確認できず、公式サイトと東映ビデオで再確認。