七人の侍
あらすじ
野盗に苦しむ農民たちは、村を守るため浪人を雇うことを決める。経験豊かな勘兵衛を中心に、事情も技量も異なる侍たちが集まり、村人とともに迫る脅威に備えていく。共同体の不安と連帯を、準備の過程から丁寧に描いた黒澤明の代表作。作品の背景と人物の選択を丁寧に描く。
こんな人におすすめ
後世のチームものへつながる時代劇の原点を、長編でもじっくり味わいたい日におすすめです。ここで評価した版は冒頭の音声が聞き取りづらいため、207分を腰を据えて見られるときに選びたい作品です。
再生太郎の感想
『七人の侍』で最初に苦しんだのは、音声の聞き取りづらさです。私が見た版では、特に冒頭の約30分は何を言っているのかほとんど分からず、何の話をしているのかつかめませんでした。ここで見るのをやめても不思議はないと思うくらい、音声には苦しみました。
しかし、そこを乗り越えると、ものすごく面白くなります。物語の軸は比較的単純で分かりやすいため、最初の会話を十分に聞き取れなくても、話が進むにつれて状況が分かってきます。途中から音響が改善したのか、私の耳が慣れたのかは分かりませんが、だんだん台詞も聞き取れるようになりました。
面白いのは、後世のさまざまな作品へつながるモチーフを感じられることです。映画やアニメを見てきた人ほど、この作品が元になっていたのかと考えながら見られます。侍たちが集まり、それぞれの役割を持って戦いへ向かう流れは、後の多くの物語につながっているように感じました。
207分の長編で、冒頭の音声には本当に苦しめられました。それでも、そこさえ我慢して通り過ぎれば、刺激的な物語を最後まで楽しめます。最後まで見て良かったと思えた、おすすめ度4.5点です。
こんな気分・状況に
先に知っておくこと
- 戦闘、流血、死別。
- 1954年の東宝製作映画。上映版により尺の表記差がある。