夕陽のガンマン
ドル3部作第2作Per qualche dollaro in più (For a Few Dollars More)
あらすじ
賞金稼ぎのモンコと、より年長で冷静なダグラス・モーティマー大佐は、凶悪な強盗団の首にかかった賞金を追う。互いを警戒しながらも、同じ標的に近づく二人は手を組むことに。乾いたユーモアと緊迫した対決が交差する西部劇。作品が置かれた時代や人物の関係にも目を向けたい。
こんな人におすすめ
荒野の空気へ入り込み、19世紀のアメリカ西部へタイムスリップしたような感覚を求めるときに選びたい一本です。西部劇の入口にもなりますが、銃撃や殺人の描写があります。
再生太郎の感想
『夕陽のガンマン』は、私が西部映画にはまるきっかけになった作品だと思います。この映画を入口にして、西部劇が持っている独特の魅力へ引かれていきました。
西部映画の最大の魅力は、映画が描く19世紀のアメリカ西部へ入り込めることです。法と治安が十分に整っていない時代と場所が舞台になり、その世界へ自分が迷い込んだような感覚があります。
昔の映画を見ると、自分がタイムスリップして、その時代と場所へ行ったような気持ちになれます。日本人にとって、時代劇を通して江戸時代などの古い日本を見る機会は比較的あります。しかし同じ19世紀でも、アメリカ西部がどのような世界として描かれてきたのかは、意外と知りません。
そのため、物語を追うだけでなく、当時のアメリカ西部を思わせる空気感へ浸れること自体が面白いです。知らない時代と場所を、映画の中で体験できることが西部劇の魅力です。
もちろん、この空気感も含めて映画として作られた世界であり、実際の19世紀をそのまま写し取ったものではありません。史実と演出は分けて考える必要があります。それでも、別の時代と場所へ行ったような感覚を味わわせてくれた作品で、おすすめ度は5点です。
こんな気分・状況に
先に知っておくこと
- 銃撃、殺人、脅迫の描写あり。
- 「夕陽のガンマン」は1965年『For a Few Dollars More』の邦題。1964年『A Fistful of Dollars』の邦題は『荒野の用心棒』であり、本一覧の対象外。