風と共に去りぬ
Gone with the Wind
あらすじ
南北戦争前夜のアメリカ南部。気性の強いスカーレット・オハラは、故郷タラと自らの人生を守ろうとするなかで、恋愛、戦争、社会の激変に翻弄される。マーガレット・ミッチェルの小説を原作に、長い歳月を描く歴史ロマンス。作品が置かれた時代や人物の関係にも目を向けたい。
こんな人におすすめ
約4時間を急がず、19世紀半ばのアメリカ南部の世界へ静かに浸る夜に選びたい一本です。一人で飲み物を用意して腰を据える時間と合いますが、奴隷制や差別的な人種表象を含みます。
再生太郎の感想
『風と共に去りぬ』は、名作として題名を知っている人が非常に多い映画だと思います。上映時間は約4時間ありますが、私はその長さを退屈には感じませんでした。
夜中に一人で、お酒や好きな飲み物を用意し、静かに長い物語へ浸る。そんな時間にぴったりの作品です。短時間で手軽に見る映画ではありませんが、時間を確保して腰を据えることで、この長さ自体をぜいたくな体験として楽しめます。
特に惹かれたのは、昔のアメリカの価値観や世界観に触れられることでした。主な舞台は、南北戦争前後の19世紀半ばのアメリカ南部です。日本で暮らしていると、この時代のアメリカをまとまった物語として見る機会は意外と多くありません。風景、衣装、暮らし方、人々の考え方を通して、知らなかった世界へ入っていくこと自体に感激があり、楽しい気持ちになれました。
ただし、当時の社会をそのまま写した映像ではなく、1939年のハリウッドが作った歴史劇です。奴隷制下の南部社会を美化して見せる面や、現在の視点では問題のある人種表象も含まれます。映画から感じられる時代の空気と、歴史上の現実は分けて受け止める必要があります。
非常に長い作品でありながら、最後まで飽きずに見られました。一人で静かに別の時代へ浸りたい夜に選びたい、5点の作品です。
こんな気分・状況に
先に知っておくこと
- 戦争、奴隷制、人種表象など歴史的・差別的な表現を含む。
- 1939年の映画版。歴史表象については現在の視点での留意が必要。