アラビアのロレンス
Lawrence of Arabia
あらすじ
第一次世界大戦中、イギリス軍将校T・E・ロレンスはアラブ反乱への連絡任務で砂漠へ派遣される。異なる文化と政治的利害の間を行き来しながら、彼は大規模な作戦に関わっていく。実在人物を題材に、砂漠の風景と戦争の複雑さを描く大作。作品が置かれた時代や人物の関係にも目を向けたい。
こんな人におすすめ
中東史や題名だけで距離を感じていても、壮大な風景と圧倒的な主人公の存在感から歴史大作へ入ってみたいときの候補になります。227分の長編で、戦争や拷問の描写もあります。
再生太郎の感想
『アラビアのロレンス』は、以前から題名だけは知っていました。ただ、『アラビア』という言葉だけでは中身を想像しにくく、中東の歴史や戦争に普段なじみがない人には、少し距離を感じやすい題名かもしれません。
実際に見ると、単に異国の砂漠を旅する映画ではありません。第一次世界大戦中のアラブ反乱を背景に、イギリスをはじめとする列強の思惑が交差する、帝国主義の時代の戦争と政治が物語へ深く関わっています。題名から想像していたよりも、世界大戦と国際政治へつながる大きな話でした。
復元版は227分あり、非常に長い作品です。それでも、ピーター・オトゥールが演じる主人公の存在感が強く、画面に登場するたびに目を引かれます。人物の行動や変化を追いながら、私は常に驚きと圧倒される感覚を持って見ることができました。
主人公のT・E・ロレンスは実在したイギリス軍将校で、アラブ反乱に関わった人物です。ただし、本作は本人と歴史的事件を題材にした劇映画であり、出来事をそのまま再現した完全な実話ではありません。映画上の脚色や人物表現と、実際の歴史は分けて考える必要があります。
題名や中東という舞台だけで縁がないと決めつけず、世界大戦と帝国主義の時代を描く歴史大作として見てほしい作品です。長さがあっても主人公の存在感に引き込まれ、驚きながら見られました。5点です。
こんな気分・状況に
先に知っておくこと
- 戦争、拷問、植民地主義・人種表象に関わる描写あり。
- 上映・復元版で尺が異なる。