シンドラーのリスト
Schindler's List
あらすじ
第二次世界大戦下のポーランド。ドイツ人実業家オスカー・シンドラーは、工場経営のためユダヤ人労働者を雇い始める。ナチスの迫害が激化する中で、彼と周囲の人々は人命を守るための行動を模索していく。実在の人物に基づく歴史ドラマ。作品が置かれた時代や人物の関係にも目を向けたい。
こんな人におすすめ
楽しい気分になるためではなく、ホロコーストと第二次世界大戦の歴史に正面から向き合いたい時に選びたい作品です。銃殺や死体など非常に重い描写が続くため、心の余裕がある時に見てください。
再生太郎の感想
『シンドラーのリスト』については、大部分が白黒で描かれた長い映画で、ナチス・ドイツによるユダヤ人迫害を扱っているという前知識がありました。テレビなどで放送されていることも知っていましたが、これまで最初から最後まで見る機会がなく、最近になってようやく全編を見ることができました。
見始めたばかりの頃は、少し退屈な映画なのかもしれないと思いました。しかし、それはまったくの間違いでした。物語が進むにつれて、ホロコーストの現実を突きつける衝撃的な場面が次々に現れます。単に悲しいという言葉では足りず、見続けること自体が苦しくなる映画でした。
本作は大部分を白黒で描きますが、全編が完全な白黒ではなく、一部には色を使った場面があります。この映像表現も含めて、195分という長さの中で、目をそらしたくなる歴史を強く印象に残す作品になっています。
オスカー・シンドラーは実在した人物で、1,000人を超えるユダヤ人の生存を助けました。ただし、映画はトーマス・キニーリーの小説を主な原作にした劇映画です。実在人物と歴史的出来事に強く基づいていますが、描写のすべてをそのまま史実と受け取るのではなく、映画上の構成や一部の不正確さがあることは分けて考える必要があります。
幸せな気持ちになれる映画ではありません。それでも、人類の歴史、第二次世界大戦、そしてホロコーストについて知り、考えるうえで欠かせない作品だと思います。誰かと楽しく見るというより、一人で静かに見て、見終わったあとにも時間をかけて考えたい映画です。映画としても非常によくできており、5点です。
こんな気分・状況に
先に知っておくこと
- ホロコースト、差別、銃殺・死体など非常に重い描写あり。
- 1993年スピルバーグ監督作。史実参照は米国ホロコースト記念博物館。